最近は以前と比べれば峠道を通らなくても良い時代になりました。
高速道路やバイパス、迂回ルートで橋やトンネルで楽に通れます。
長野県~岐阜県を結ぶ道路に国道158号線があります。
福井県福井市~岐阜県高山市~長野県松本市、全長250.1Kmの道路です。
トンネルが連続する区間やダム本体の上を国道が通っていたりと、通る人にとっては、景色は飽きない路線と言えましょう。
この道路の長野県松本市(上高地入口)~岐阜県高山市(平湯温泉)までの区間が「安房峠(あぼうとうげ)。
標高1,790mが峠の頂上となるため、坂道かつカーブが連続しており、長く狭隘な区間。
かつては大型バスや大型トラックも通行しており、行き違いができず、大渋滞を引き起こすこともありました。
例年11月中旬~5月中旬は冬期通行止となるため車両は通行できません。
ちなみにこの区間を走る路線バスは全便車掌が乗務し、貸切バスもツーマン運行。
渋滞時は車掌がバスを降り対向車を誘導し進んでいました。
現在は、この地の往来の大部分は1997年に供用が開始された中部縦貫道の一部区間「安房峠道路(安房トンネル)を利用し、通年の通行が可能となってます。
トンネルなら約10分、峠道を越えれば約45分近く掛かります。
お天気が良ければ、時間には代え難い大自然の絶景や、運が良ければ野生の猿や鹿にもお目に掛かることができます。
峠の頂上は長野県と岐阜県の県境になっており、今は営業をしていない「峠の茶屋」があります。
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